指導者の役割

スポーツ少年団の指導者として、

指導者の役割


スポーツ指導者は、プレーヤー(子供たち)自身が”なりたい”と思う自分に近づくために、その活動をサポートする存在です。

そのために話しやすい環境を作って子供たちからなりたい姿を聴き、ともに考え、自ら気づかせます。この際、行動し始めた子供たちの結果でなく、プロセスを評価することで過干渉を防ぎ、自発的な行動を促します。

小学生は同じプロセスでも特に体格によって結果が異なりがちなためです。良い部分を誉めながらも約束(共通認識)を持ち、時には厳しくサポートします。

特に小学生には、指導者のマナー、言動に左右されやすく、子供たちにとって指導者自身がモデルとなります。正しい行いをし、時には経験だけに頼らず、他専門分野との連携や役割分担を判断します。

倫理面においては、子供たちに正しい価値観を植え付けることは重要ですが、特にキャプテンやリーダーは、その価値観を押し付けるのでなく、共有/共感してもらえるような社会性を身に着けることも必要です。

指導計画


チーム目標、対象者の年齢、子供たちの性格などを考慮して、卒業までの長期計画、年間計画、月間計画、日間メニューに落としていきます。

目標とする大会までのトレーニング期を分けて、それぞれの期の課題を明確にし、課題を解決するための練習手段を配分します。トレーニング目標は運動能力テストなどでできるだけ数値化し、練習の励みになるようにします。

目標大会が終了した時点で、試合結果/内容と指導過程を検証します。指導過程はどの要素をどれくらい実施したか、詳細に記録しておきます。

活動の直前には、天候や体調を考慮し、メニューが適切かをチェックします。施設、用具、水や応急用具も点検します。

活動後は緊張感から解放されて、ふざけあってけがをすることもあるので注意します。また寒くて風邪をひいたりしやすいので、服装にも気を付けます。

医学的知識・栄養


暑い時期は熱中症のリスクが高いです。予防策としては、練習前とのどが渇く前に水分摂取すること、普段から暑さに慣れさせておくことも必要です。水分摂取の際はスポーツドリンクなどの塩分摂取も重要です。熱中症の症状として、熱けいれん、熱失神、熱疲労、熱射病があり、それぞれ対応方法が異なるので注意が必要です。

オーバートレーニングはトレーニング負荷が過剰な際に生じる症状で、疲労感、倦怠感、パフォーマンス低下をもたらします。またケガももたらすので注意が必要です。

心肺蘇生における救急処置では、何もしないことがあってはなりません。子供の心停止の原因として、交通事故や窒息、心臓震盪などがあり、119番通報やAEDの利用をします。

打撲などの受傷の場合はRICE-安静(Rest)にして冷却(Ice)し、さらに圧迫(Compression)、挙上(Elevation)-患部を心臓よりも高い位置にします。

トレーニング


体力は身体的/精神的要素に分けられ、身体的要素は行動/防衛体力に分けられ、さらに行動体力はエネルギー/神経系に分けられます。普段体力というと筋力やスピード、持久力が分類されるエネルギー系を考えがちです。

小学生では体格の差に左右されることと、筋力やスピードを鍛えることで成長が阻害される弊害もあるため、持久力や神経系の平衡性や柔軟性、反応スピードを鍛えることが重要視されます。

小学生は個別の機能を伸ばすのでなく、全面性を重視します。これらの機能を伸ばすために、運動遊びや異種スポーツの導入も効果的です。

ウォーミングアップは体温、特に筋肉の温度を上げ、筋肉の収縮や神経系の回路の通りを良くします。またウォームダウンは筋肉などの機関を安静時の状態に戻します。ともにジョギングやストレッチを10-15分程度が適切です。